最後に見た青い海
薄いグレーの雨雲が空を覆う朝
毎回早朝4時まで続く彼の晩酌に昨日だけは私の体調が悪すぎて付き合えなかった
起きてるから少しだけ横になりたいと伝えて了解を得ようとしたけど理解はされず
部屋からは私物が全てではないけどほとんど消えて鍵が残されることになる
昨日まで笑いあって多くの時間を過ごしていたふたりがなんだそらって事でみるみる破局、とまあ、毎日何があるかわからない
言いだした言葉の続きを彼の背中に向けてぐっと飲み込んで、やっぱり無闇に引き止めることも止めた
さようならの代わりだろう「ありがとう」を玄関先で聞いてから静かにドアを閉めた
それからしんどい身体を横たわらせてるだけで眠れないまま
とにかく別れも人のメンタルを強くするもんだとひしひし実感した
これまで彼に対してはやれるだけのことはやれるだけ優しさも惜しみなく手を抜かず出していたから、なんだろうかがらんとした今であっても平常心だ
戻りたいなんて後ろの輝きを見つめたり振り向くときではないから、これからも前を向いて歩いてくのみなんだろうね
撮影していた最後にふたりで見た青い海
認めてくれて褒めてくれて成長させてくれたことは今が古い思い出になるときが来ても共に忘れない
清々しいわ
良い1日を
みいでした